エンジニアも独立する前にすでに自分名義の銀行口座を持っていることだろう。しかし、独立してフリーランスとして働くタイミングで、事業用の銀行口座を改めて開設するのが最善と言える。
個人用の銀行口座と別に事業用の口座を開設すれば、確定申告の時に明細を簡単に利用できる。プライベートの金銭の出入りが混ざらないため、会計処理に余計な手間がかからない。
確定申告の時は、本業をこなしながら申告の準備もしなければならず、できるだけ手間を省くためにも、事業用の口座は別にしておくのが賢明と言える。
会計ソフトを使うことを考えているフリーランスエンジニアも多いが、その場合も事業用の口座を作っておくと非常に便利だ。クラウド型の会計ソフトは銀行口座やクレジットカードとの紐づけが可能だからだ。事業用の口座をソフトに取り込めば仕訳の手間を省けるだけでなく、プライベートの支出と混同することも避けられる。
事業用と個人用の口座を別にしておけば、事業の収支がわかりやすいというメリットもある。収支がわかりやすいから資金繰りや事業計画もしやすくなる。先の見通しをつけやすくなるため、ビジネスの幅も広がるだろう。
フリーランスエンジニアは、節税のために税理士に相談することがあるかもしれない。その際にも事業専用の口座があり、個人と事業用のお金が混在していない状態であれば、相談をスムーズに行える。
なお、事業用の口座を開設して名義を屋号にすれば、顧客からの信用度も向上するというメリットもある。